日本心理臨床学会(以下本学会という)は、本学会の諸活動を含む臨床心理学領域において、優れた業績をおさめた個人または団体に対し、「日本心理臨床学会学会賞(以下学会賞という)」および「日本心理臨床学会奨励賞(以下奨励賞という)」を贈っています。
2024年度 学会賞・奨励賞候補者の募集
2024年度の学会賞・奨励賞候補者のご推薦を募集しております。
下記リンクからお申込みください。
学会賞 歴代受賞者リスト
以下、歴代受賞者のリストです。
第34回 2024年度 (令和6年度) | 受賞者なし | |
第33回 2023年度 (令和5年度) | 受賞者なし | |
第32回 2022年度 (令和4年度) | 信田 さよ子 氏 〔受賞のコメント〕 | |
先駆的にアディクション臨床に取り組み、被害・加害の視点を含め社会に積極的に発信し、この臨床領域を牽引してきた功績、および、私設心理相談領域を活性化させ、新たな職域を展開させてきた功績。 |
第31回 2021年度 (令和3年度) | 受賞者なし | |
第30回 2020年度 (令和2年度) | 受賞者なし | |
第29回 2019年度 (平成31年度) | 岡 昌之 氏 〔受賞のコメント〕 | |
長年に亘り本学会の理事・常任理事を務められ、学会誌編集委員長を含め30数年間学会誌の編集に携わられ、本学会の臨床研究の推進に多大な貢献をされた。 また、学生相談の領域で主導的役割を果たされ、発展に寄与された功績。 | ||
北山 修 氏 〔受賞のコメント〕 | ||
長年理事を務め、常任理事・職能委員長として本学会に寄与された点。 また、日本の精神分析学の深化と国際的な橋渡し、比喩表現をはじめとする日本語臨床の展開、昔話・浮世絵・劇等から日本のこころのありようを探求された功績。 | ||
野島 一彦 氏 〔受賞のコメント〕 | ||
長年理事・常任理事を歴任し平成26年度より第3期理事長を務められるなど、本学会の発展に多大な貢献をされた。 また、エンカウンター・グループを始めとする心理臨床学の幅広い研究成果を発表し、学術的展開に重要な役割を果たした功績。 |
第28回 (平成30年度) | 倉戸 ヨシヤ 氏 〔受賞のコメント〕 | |
本学会創設期より大会委員長をはじめ学会運営にもかかわられ、本学会に多大な貢献をされた。ゲシュタルト療法を我が国に紹介し広め、後進の教育にも尽力された。また、震災後の臨床活動や研究にも寄与された。 |
第27回 (平成29年度) | 藤原 勝紀 氏 | |
長年に亘り、本会の理事・常任理事を務められるとともに、本会の学会誌編集委員長として貢献された。また、「三角形イメージ体験法」という独創的な心理療法を開発、不安障害などの心理的障害へ適用し、新たな心理臨床を展開させた功績。 |
第26回 (平成28年度) | 鶴 光代 氏 | |
日本心理臨床学会理事長を2006年より務められ、その後本学会の法人化に尽力された。 一般社団法人日本心理臨床学会初代理事長に選ばれ、2014年5月まで3期(5年)の長期に渡り、その任を全うされた。 また、障害児の心理支援法であった動作法を統合失調症、神経症、不登校など心理臨床の対象である人たちへの心理援助法としての臨床動作法として発展させた功績。 | ||
(平成28年9月5日贈呈) |
第25回 (平成27年度) | 岡田 康伸 氏 | |
長年にわたり河合隼雄京都大学名誉教授と共に箱庭療法の発展に努め、ファンタジーによる人間理解に深甚なる貢献を成し、それによって有能な心理臨床家を養成し、心理臨床学の発展にこころを尽くしてきた功績。 | ||
深津 千賀子 氏 | ||
多年に亘って本学会理事、常任理事を務め、多数の委員会に参画して、本学会の発展に貢献した。また、精神分析理論に基づく心理的援助を、育児支援や母子関係の臨床に活かし、特にこの領域で多くの後輩を育成した功績。 | ||
(平成27年9月19日贈呈) |
第24回 (平成26年度) | 受賞者なし | |
第23回(平成25年度) | 星野 命 氏 〔受賞のコメント〕 | |
個人から対人関係、異文化間の心理学へと幅広く研究を展開され、国際的な視点から我が国の臨床心理学の発展に貢献した。また、本学会の創設に関わり、その後も役員を歴任され、学会の発展に重要な貢献をなした功績。 | ||
(平成25年8月27日贈呈) |
第22回 | 水島 恵一 氏 〔受賞のコメント〕 | |
(平成24年度) | イメージ療法の研究と臨床によって我が国の臨床心理学発展に寄与するとともに、世話人として日本心理臨床学会の創設に関わり、その後の学会発展の基礎を築くのに重要な貢献をなした功績。 | |
(平成24年9月15日贈呈) |
第21回 | 滝口 俊子 氏 〔受賞のコメント〕 | |
(平成23年度) | 心理臨床と精神医学および精神分析とユング心理学のかけ橋の役割を取られた功績、および本学会の理事・常任理事などの学会活動への貢献の功績。 |
畠瀬 稔 氏 〔受賞のコメント〕 | ||
来談者中心療法やエンカウンターグループというロジャースの開発したカウンセリング法を長年に渡り世に広め、発展させて来た功績。 | ||
(平成23年9月3日贈呈) |
第20回 | 乾 吉佑 氏 〔受賞のコメント〕 | |
(平成22年度) | 心理臨床における力動的理解を広め、精力的な研究発表を継続された。教育においても指導的役割を果たされてきた。また本学会理事として初期から第7期までを貢献された功績。 |
平木 典子 氏 〔受賞のコメント〕 | ||
家族療法およびアサーションに関する我が国における第一人者として、心理療法における理論と技法を統合する研究に努力された。また後進の指導にも長年の努力を傾けられた功績。 | ||
(平成22年9月5日贈呈) |
第19回 | 岡堂 哲雄 氏 〔受賞のコメント〕 | |
(平成21年度) | わが国の臨床心理学の草分けとして、心理査定と心理面接を基本とする本邦初の臨床心理学のテキスト「基礎臨床心理学」を発刊することで心理臨床学の基礎を築いた。また、長年にわたって家族心理学会の会長として家族療法の教育と普及に力を注いだだけでなく、本学会の設立時からその運営と発展に力を尽くした功績。 |
高橋 雅春 氏 〔受賞のコメント〕 | ||
心理アセスメント、とくにロールシャッハ・テストに代表される投映法について、その臨床的利用だけでなく臨床的研究についても長年にわたってわが国のリーダーとして活躍し続け、学術的に多大な貢献をした。また、ロールシャッハ・テストを中心とした投映法を多くの心理臨床家に教育し、心理アセスメントを重要な心理臨床活動として位置づけた功績。 | ||
(平成21年9月22日贈呈) |
第18回 | 東山 紘久 氏 〔受賞のコメント〕 | |
(平成20年度) | ロジャーズに直接指導をうけた数少ない日本人の一人でありながら、ロジェリアンとしての域をはるかに越え、心理臨床の幅広い領域で、鋭い感性によって独自の境地を開いた。数多い著作を世に問い、学会および社会に大きな影響を与えた。長年にわたって学会の要職をつとめ、運営と発展に力を尽くした功績。 | |
(平成20年9月7日贈呈 ) |
第17回 | 成田 善弘 氏 | |
(平成19年度) | 精神科医、精神分析家として、細やかな感受性と強い責任感を持って、誠実な心理臨床実践を積み重ね、その経験を元に、啓発的名著を多数著し、後進を育ててきた功績 |
上里 一郎 氏 | ||
行動科学的な視点から臨床心理学にアプローチし、行動療法、心理アセスメントなど基礎から応用にわたる幅広い領域で学術的に貢献してきた功績 | ||
(平成19年9月30日贈呈) |
第16回 | 田畑 治 氏 | |
(平成18年度) | カウンセリングやエンカウンターグループの効果研究に関する人間性心理学の功績、および臨床心理専門職者の卒後研修や養成プログラムの開発に関する功績 | |
(平成18年9月18日贈呈) |
第15回 | 村瀬 嘉代子 氏 | |
(平成17年度) | 特定の理論や技法から発想するのではなく、あくまで現場に根づいた臨床家として臨床実践を積み重ね、その成果を統合的心理療法として結実させた功績 | |
(平成17年9月8日贈呈) |
第14回 | 佐藤 忠司 氏 | |
(平成16年度) | 我が国の病院心理臨床のパイオニアとして、心理アセスメント・臨床心理地域援助・倫理などの理論・実践・制度化に資された功績 | |
(平成16年9月11日贈呈) |
第13回 | 山中 康裕 氏 | |
(平成15年度) | 心理臨床の知と人間の魂に関する深い洞察に基づき、児童・思春期の臨床から芸術・表現療法にわたる広範な領域において、常に先進的な研究・教育活動を行い、わが国の心理臨床の理論と実践の多彩な発展をもたらし、心理臨床学の価値を広く知らしめた功績 | |
(平成15年9月15日贈呈) |
第12回 | 鑪 幹八郎 氏 | |
(平成14年度) | アイデンティティ論、夢の臨床的利用、心理臨床の技法と訓練という多様な領域において、堅固かつ柔軟な論議を展開し、わが国の心理臨床世界に常に新鮮な知的刺激を与え、心理臨床実践の内実を豊かならしめ、堅実な事例研究的手法により、理論を着実な実践に結びつけた功績 | |
(平成14年9月7日贈呈) |
第11回 | 村山 正治 氏 | |
(平成13年度) | ヒューマニスティック心理学のパイオニアとして、来談者中心療法、エンカウンター・グループ、フォーカシングをわが国に紹介するとともに、実践と研究に取り組み、優れた業績を挙げた。またスクール・カウンセラーの導入と展開にあたり、最前線に立ってこの事業の推進を図り、この学問領域への社会的な認知の向上に努めるとともに、理論的・実践的にも新たな分野を開拓した功績 | |
(平成13年9月17日贈呈) |
第10回 | 空井 健三 氏 | |
(平成12年度) | わが国の心理臨床の草創期より、常に現場の重要な問題に真摯に取り組み、心理療法と心理アセスメントの両面において優れた業績を挙げた。その領域は教育・司法・医療・産業にわたっている。さらに心理臨床の後進の養成に多大な貢献をした。またオーガナイザーとしての卓越した力量により、わが国で初めて「心理学部」を開設するなど、組織面での充実にも寄与した功績 | |
(平成12年9月16日贈呈) |
第9回 | 氏原 寛 氏 | |
(平成11年度) | ロジャースのカウンセリング理論の本質を批判的・創造的に追求して、分析心理学および精神分析の深い理解に裏打ちされ、実験心理学の枠組みを視野に入れた「意識の場理論」を提唱した功績。また、カウンセリングの有効性とカウンセラーの専門性を鋭く問い続け、多くの著作において活発な論議を展開して後進に示唆を与えて、心理臨床の世界を拡大・充実させた功績 | |
(平成11年9月12日贈呈) |
第8回 | 馬場 禮子 氏 | |
(平成10年度) | 精神分析学からロールシャッハ法解釈についての理解を深め、その臨床的活動の実践を通して精神医学領域における臨床心理学を発展させた功績。及び、本学会の設立に関わり、さらに多年にわたり理事として本学会の発展に貢献したのみならず、本学会を母体として日本臨床心理士資格認定協会を立ち上げて、現在の臨床心理士の社会的地位を確立した功績 | |
(平成10年9月21日贈呈) |
第7回 | 小川 捷之 氏 | |
(平成9年度) | 命の限りを本学会と臨床心理士の社会的認知のために捧げられた功績 | |
(平成9年9月23日贈呈) |
第6回 | 村瀬 孝雄 氏 | |
(平成8年度) | 我が国の心理臨床にジェンドリンの体験過程理論を根付かせ、また、内観療法の理論と実践を本邦はもとより世界に発展させた貴殿の心理臨床の学術上に果たされた功績 | |
(平成8年9月24日贈呈) |
第5回 | 前田 重治 氏 | |
(平成7年度) | 精神分析学を中心として、殊に図説という方法での懇切な理論紹介や、臨床心理学と医学との連携、および心理臨床学への多大な貢献 | |
(平成7年10月10日贈呈) |
第4回 | 大塚 義孝 氏 | |
(平成6年度) | 「衝動病理学―ソンディ・テスト」に集約される臨床心理学的研究と実践、および日本心理臨床学会等の学術・職能専門性に関する諸活動 | |
(平成6年9月25日贈呈) |
第3回 | 受賞者なし | |
(平成5年度) |
第2回 | 河合 隼雄 氏 | |
(平成4年度) | 心理療法に関する研究、事例研究を主軸とする心理臨床学の発展、ユング心理学の深化と普及 | |
(平成4年9月7日贈呈) |
第1回 | 成瀬 悟策 氏 | |
(平成3年度) | 心理リハビリテイションに関する研究および心理臨床における「動作学」の集大成 | |
(平成3年9月15日贈呈) |